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自律神経失調症とマッサージ

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自律神経失調症にマッサージは良い?

体のはりをほぐすことで症状が緩和されていく

自律神経失調症の場合、マッサージなどをおこなうことによって筋肉のこりが和らいで、精神的、肉体的なストレスが緩和されて症状が改善することもあります。精神的な緊張などが継続すると自律神経の中の交感神経が優位になります。それが続くと全身の筋肉をこわばらせてしまうため、首や肩のこりや痛み、背中や腰の痛みがあらわれます。それをほぐすためにマッサージをおこなうことは良いと言えます。

そもそも自律神経とは?

神経の種類は大きく分けて末梢神経と中枢神経があります。中枢神経は脳や脊髄のことを指しています。末梢神経はさらに2つに分けられ、その働きを感じたり自分の意思で動かすことができる体性神経、そして自分で動かすことのできない心拍や胃腸の動きなどを司る自律神経です。自律神経は緊張や興奮などを司る交感神経とリラックスを司る副交感神経があり、この2つがうまく切り替わることでバランスが取れ、心身の状態を正常に保っているのです。そのバランスが崩れてしまう状態が自律神経失調症というわけです。

自律神経失調症になる原因

肩こり

自律神経失調症の原因のひとつとして「肩こり」が挙げられます。しかし、実は普通の肩こりではなく、姿勢が悪いために起こる「首こり」が自律神経失調症の原因になると考えられます。首周りには交感神経・副交感神経はじめ多くの神経が通っています。そのためここがこりによって圧迫されることで、大後頭神経による緊張型頭痛や、うつ症状やめまい、動悸、慢性疲労、冷え・のぼせ、機能性胃腸症、嚥下障害、睡眠障害など、自律神経失調特有の数々の症状発症するといわれています。

ストレス

ストレスも自律神経失調症の原因となります。多くの方は仕事や家庭、人間関係などでたくさんのストレスを抱えていると思います。これらが蓄積してしまうと自律神経失調症の症状が出てくるといわれています。また、小さい頃からストレスに弱い体質の方も注意が必要です。ノーと言えない、感情処理が下手、気持ちの切り替えができない、人の評価を気にしすぎる、人と信頼関係を結ぶのが苦手、依存心が強いなど、ストレスへの抵抗力が弱い傾向にある人も自律神経失調症になりやすい傾向にあるので気をつけてください。

環境

引っ越しや転勤など環境が大きく変化したときにも自律神経失調症に注意しましょう。

ホルモンの影響

女性ホルモンも自律神経失調症に関連するといわれています。閉経後のホルモンバランスの崩れに気をつけましょう。

自律神経失調症の種類

心身症型自律神経失調症

最も多く見られる自律神経失調症のタイプです。日常生活のストレスが溜まってしまって発症することが多いようです。

本態性自律神経失調症

生来持っている特性として、自律神経の働きが乱れやすいタイプです。低血圧、虚弱体質、体力に自信がない人に多いようです。

神経症型自律神経失調症

心理的影響により発症するタイプです。自分の体の不調に敏感な人、くよくよしがちな神経過敏の人に多いようです。

抑うつ型自律神経失調症

うつ反応によって発症するタイプです。几帳面で完璧主義の人に多い傾向にあります。まず、抑うつ状態を治療することからはじめます。

自律神経失調症とリンパの関係

自律神経はリンパ腺・血管・内臓に幅広く分布しています。呼吸・代謝・消化など生命活動の維持や調整に欠かせない神経なのです。また自律神経には種類があり、交感神経と副交感神経に分けられます。この2つの神経のバランスが崩れることで、自律神経失調症を招くことになるのです。

自律神経失調症を招く原因として体のこわばりや緊張が考えられます。首や肩の筋肉に力が入っている場合、神経を圧迫して頭痛や目の痛みなどをまなくことも。これらの筋肉のこばわりや緊張をマッサージによってほぐくすことで、体だけでなく心の緊張もほぐれてリラックスできるのです。ただ、マッサージの効果は一時的なものなので根本的に改善していくにはストレスの原因や日々の生活を見直す必要があります。そのため、マッサージは自律神経失調症を改善していくためのプロセスの1つだと考えておくべきでしょう。

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