リンパマッサージ師として第二の人生を切り開く人へ » 体の仕組み » 神経の仕組み

神経の仕組み

このサイトは「JCSスクールズ」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

神経の仕組みと働き

神経の仕組み

神経の仕組みは非常に複雑です。この記事ではなるべく簡略化した概念でご説明していきます。まず、基本的な仕組みからお話していきます。神経とは人間の身体中に張り巡らされているものです。隅々までその神経ネットワークは張り巡らされていて、そのネットワークのことを「末梢神経」と呼びます。そしてそのネットワークから集められた情報を処理していくのが「中枢神経」です。神経の仕組みは大きく、この2つに分けることができます。末梢神経は「見ること」「聞くこと」「触感」「嗅覚」など、品源のあらゆる感覚に関係しています。ですから、目や耳、手、鼻、口などからの情報を中枢神経に常に送っています。中枢神経は、脳と脊髄から成っていて末梢神経からの情報を処理し、全身に司令を送る働きをしています。脳は頭蓋骨によって保護されていて、脊髄は背骨の脊柱によって保護をされています。

神経系と内分泌系を調整している

人間の生命活動を維持するためには、臓器や各器官が協調をして、休むこと無く動いていなければなりません。また、ホメオスタシス(向上成)といって体内を常に安定した状態を保っている必要もあります。この連携に不可欠なのが、神経系と内分泌系です。神経は浸透圧などによる細胞内外のイオンを交換することによって、電気信号を発生させ中枢神経に伝達する役目を担っています。一方で、内分泌系とは化学物質のことで、ホルモンなどとも呼ばれています。末梢神経による感知によって、身体のさまざまな場所でつくられています。つくられた場所からは血流によって必要とされる場所に送られていきますので、神経系の身体の調節機能よりはスピードが遅くなります。

神経系の分類

神経は末梢神経と中枢神経に大きく分けられることは前述しました。これをさらに詳細に区分することができます。中枢神経では、「上位脳」という部分が大脳となり、「下位脳」は脳、延髄、橋、中脳、小脳、基底核となります。そして、脊髄の3つに分けられます。これは形態学的な区分です。一方で末梢神経は形態学的に体性神経(脳神経、脊髄神経)、自律神経(交感神経、副交感神経)に分けられます。

神経の役割

神経の役割を詳しく説明すると、大きく3つの役割があります。1つ目は皮膚や身体のさまざまな部位から情報を脳に送る役割、2つ目は送られてきた情報を分析、整理、判断し、その情報に応じて適切な決定を下す司令塔の役割、3つ目はその決定を末梢に伝える役割です。1つ目と3つ目は末梢神経が担っていて、2つ目を中枢神経が担っています。

ニューロンとシナプスについて

ニューロンとは脳の神経伝達物質のことです。脳のなかで情報を受け取り、次の細胞や器官へ情報を伝えるはたらきをしています。一方でシナプスとは、ニューロン同士をつなぐ、情報伝達の架け橋の役割を果たす物質です。この仕組が神経系全体の制御をしています。

交感神経と副交感神経の働き

前述のように末梢神経には自律神経というものがあります。そして自律神経には交感神経と副交感神経があります。交感神経は活動的で副交感神経はリラックスするイメージを持っている方は多いでしょう。実際そのとおりで、交感神経が優位になると血圧の上昇、呼吸数の増加など活動的になります。一方で副交感神経が優位になると血圧は下がり、リラックスした感情が出てきます。しかし、この2つは相反するものではなく、両方高めることにより快適な生活が送れることもわかっています。

神経とストレスについて

交感神経と副交感神経について先に説明しましたが、この2つの神経のバランスがとれていることが大切です。しかしバランスが崩れてどちらか一方に偏るとさまざまな弊害が起こる可能性もあります。

例えば交感神経がつねに優位な状態だと、アドレナリンが大量に放出されて血管が収縮した状態になり血流障害が起こることも。その結果、細胞に栄養や酸素が十分に届かず血管内に老廃物がとどまることになります。また、免疫力を担うリンパ球が減少して体調不良を招くこともあるのです。

副交感神経が優位すぎる状態だとだるさや眠気、うつ症状を招くことも。また、代謝が下がりエネルギーの消費率が落ちてしまい痩せにくい体になってしまうこともあります。

バランスよく交感神経・副交感神経を保つためにもメリハリのある生活を心がけることが大切です。いつも働きづめで神経を張り詰めている交感神経優位な状況なら、リラックスするために散歩する・マッサージを受けるなど。とくにマッサージの場合は体の緊張をほぐすだけでなく、オキシトシンと呼ばれる幸せホルモンが放出されます。幸福感・不安の軽減・信頼感の増加など、さまざまな効果を期待できるホルモンです。

副交感神経が優位な状態でなにごとにもやる気が起こらない、だるいなどの状態なら体を動かす・予定を立てて行動する・日の光を浴びるなどを心がけてみましょう。

WCIグループ

【スポンサー・サイト監修】
リンパ療法学院

当サイトはリンパ療法学院に通う生徒さんのために、卒業生の方の活躍状況や各コースの詳細などを掲載しています。また、特別講習の動画も掲載していきます。今後の学習や将来設計のため、ぜひ活用していただければ幸いです。

公式HPで
スクールの詳細を見る