リンパ療法学院監修 リンパマッサージ師として第二の人生を切り開く人へ
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医療用リンパドレナージュの主な目的は、リンパ浮腫の症状を和らげることです。
リンパ浮腫はがん手術によってリンパ節を除去したり、放射線治療によりリンパの流れが滞ったりすることで起こります。発症時期はさまざまですが、症状が軽ければセルフケアで問題ありません。
一方で、症状が重症化した場合は生活に支障をきたす可能性があるので、医療従事者による重点的なケアが必要となります。この時に役立つのが医療用リンパドレナージュです。
医療用リンパドレナージュと美容目的のリンパドレナージュは、まず施術の目的が異なります。
医療用リンパドレナージュはリンパ浮腫による症状の緩和を目的として、リンパ浮腫に苦しむ患者さんの手または脚から心臓へ向かって施術を行います。なかには手術によりリンパ節を除去した患者さんもいるため、リンパ浮腫の発生している部位や症状の度合いは患者さんごとに異なり、さまざまなケースに応じた高い技術が必要です。
美容目的のリンパドレナージュは、リンパの流れを促進することでリラクゼーション効果や血行促進効果、デトックス効果などを引き出すのが目的となっています。こちらは全身から鎖骨に向かって施術を行うのが特徴です。
また、医療用リンパドレナージュには国家資格が必要ですが、美容目的のリンパドレナージュには資格を取得する必要がありません。
リンパ浮腫とは、身体中に張り巡らされたリンパ管のなかにあるリンパ液の流れが、さまざまな障害によって阻害されることで発生する手足のむくみを指します。とくに、皮膚がん、乳がん、卵巣がん、子宮がん、前立腺がんなどの治療においてリンパ節を切除した人や、放射線治療を受けた人に起こりやすい疾患です。リンパ浮腫は1度発症すると完治が難しいので、コンスタントな治療だけでなくセルフケアも必要となります。
なお、日本国内のリンパ浮腫患者は15万人程度とされていますが、症状に気付いていない人、受診していない人など潜在的な人数を加味すると、もっと多くの人がリンパ浮腫に悩んでいると考えられるでしょう。
一般的にリンパ浮腫は症状がゆっくりと進行するのが特徴。時間をかけて徐々に上肢や下肢にむくみが発現します。国際リンパ学会では進行の段階を0期~3期に分類しており、0期ではリンパ液の輸送に障害があるものの、症状はほとんど出ません。
軽度のむくみや圧痕などの自覚症状が現れるのは1期からで、2期まで進行すると患部の挙上だけでは症状を緩和できません。また、2期後期では組織線維化が起こり、皮膚の角化や乳頭腫といった変化が現れます。
リンパ浮腫の最終段階といわれる3期まで進行すると、皮膚に圧痕が生じなくなり、代わりに脂肪沈着や肥厚、色素過剰などが発現します。
リンパ浮腫のきっかけは皮膚の炎症や悪化。そのため、肌トラブルが発生しないようにスキンケアを行うのが重要です。
スキンケアでは、石鹸を使用して皮膚を清潔にしてから、化粧水や乳液、クリームなどで十分な保湿を行います。また、肌の擦り過ぎといった刺激は炎症の原因となるので、指の腹や手のひら全体で優しく撫でるようにケアを行うのがポイントです。
圧迫療法は、伸びの良い弾性包帯やストッキングなどの圧迫衣類などで患部を圧迫し、皮下組織の圧力を高め、リンパ液が溜まったり毛細血管から漏れ出すのを防ぐ方法です。
弾性包帯や圧迫衣類などによって適度な圧をかけたうえで、ゆっくりと大きく筋肉を動かすなどの運動を行えば、リンパ浮腫の改善に大きな効果を得られるでしょう。
リンパ浮腫における複合的理学療法を中心に治療を実施する際、高度な技術と専門知識を持っていることを証明するための資格です。
リンパ浮腫の治療に関するスペシャリストともいえる資格であり、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師のいずれかの資格を有する人を対象としています。
医師や看護師医師や看護師をはじめとした医療従事者を対象としており、医療現場で実践的なリンパドレナージュを行う際に必要となる資格です。
資格の取得にはリンパ浮腫研修運営委員会が主催する講義を33時間以上受講し、「ICAA認定リンパ浮腫専門医療従事者資格取得コース」やキャラアロマテラピースクールの「リンパ浮腫専門医療従事者資格取得コース」で67時間以上の実技研修を受けたうえで、試験に合格しなければなりません。
エミール・ボッダー博士が創案した「MLD(マニュアルリンパドレナージュ)」の教育と普及を目的に、オーストリアDr.ボッダーアカデミーインターナショナルの認定する民間資格です。医療目的ではなく美容や健康を目的としています。
資格取得後はリンパ浮腫患者を以外の人への顔や首の施術ができるようになります。資格の取得条件は講座の全日程修了です。
ボッダー式マニュアル・リンパ・ドレナージュの資格ひとつで、MLD認定 ベーシックセラピストよりも上位の資格です。
ベーシックセラピストとは違い、講座の修了に加えて試験の合格が資格の取得条件で、取得後はリンパ浮腫患者以外の人に対する全身の施術ができるようになります。そのため、医療従事者の多くが取得している資格です。
医療用リンパドレナージュの啓発活動や普及、人材教育やボランティア活動を実施する、日本リンパドレナージスト協会が認定している民間資格です。医師・正看護師・作業療法士・理学療法士を対象としており、実技実習のみあん摩マッサージ指圧師も対象となります。
リンパ浮腫の知識やマッサージの方法などを、基礎から応用までじっくりと学ぶことが可能です。
リンパ浮腫の研究・予防や認知拡大などを目的として、日本医療リンパドレナージ協会が認定する民間資格です。医師・正看護師・理学療法士・作業療法士、あん摩マッサージ指圧師または資格取得中の学生を対象としています。
医療用リンパドレナージュにおける基礎知識や手技を取得可能です。取得後は「医療リンパドレナージ上級セラピスト」を目指せます。
医療リンパドレナージセラピストの上位資格で、医療用リンパドレナージにおける高い技術と知識を習得できます。また、医療用リンパドレナージだけでなく、バンデージなどの知識と技術を深めることも可能です。
資格取得のためには、スキルアップ講習会における必修4講座を修了したうえで上級講習会を修了し、選抜試験に合格しなければなりません。
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