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トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは?

トリガーポイントとは、痛みを感じる原因部位のことです。トリガーとは「引き金」、ポイントは「点」の意味を持った合成語です。腰痛や肩こりなどの痛みをはじめ、筋膜にも大きく関係します。今回は、トリガーポイントの特徴や筋膜の関係も含めてご紹介します。

痛みを感じるセンサーのこと

トリガーポイントとは、「痛みを感じるセンサー」に近いもので、「過敏化した侵害受容器」のことを指します。侵害受容器は、神経線維の末端のことです。人の体にはこの侵害受容器が分布していますが、ここを長い間刺激されると過敏な状態となり、関連痛や知覚過敏、違和感などが起きる可能性があります。

例えば、お尻のトリガーポイントが影響している場合は、座骨神経に沿って痛みが生じると言われています。痛みの箇所を治療しているにもかかわらず状況が変わらない場合は、トリガーポイントからくる関連痛を疑ってみましょう。

トリガーポイントができる原因

トリガーポイントができる原因は「筋肉の酷使」と「動かないこと」です。デスクワークなどの仕事で、同じ姿勢で長時間続けていると、筋肉に負担をかけ続けることになります。負担が続くと、筋肉に小さなダメージが蓄積され、筋膜という筋肉を包む膜が癒着を起こす可能性も。この癒着部分に、トリガーポイントは発生すると考えられています。

加齢による水分不足や栄養バランスの偏り、糖質の過剰摂取も癒着に関係していると考えられていますが、詳しい原因は現在も解明中です。

トリガーポイントとツボの違い

トリガーポイントと東洋医学のツボは、おおむね一致していると言われています。1977年、メルザックという人物らがトリガーポイントとツボは71%以上一致すると主張しました。ツボ(経穴)は気や血が流れる経路(けいらく)の要所にあり、指圧や鍼灸などで刺激することで体の調子が整えられると考えられています。

トリガーポイントとツボの共通点は「押して痛む」という点ですが、異なる点としては、トリガーポイントには経絡がないことが挙げられます。その部位を圧迫すると典型的な関連痛や、鳥肌や発汗といった自律神経反応がみられることも、トリガーポイントの特徴です。

トリガーポイントと筋膜の関係

トリガーポイントと筋膜は大きく関連していると考えられています。筋膜は筋肉を包む膜のことで、第二の骨格とも呼ばれる重要な部位です。しかし筋膜に問題が生じると、体が動きにくくなり、痛みやコリを招きます。

筋膜は体全体に張り巡らされているため、特定の箇所に問題が起きた場合、別の箇所に悪影響が生じる可能性も。ちなみに、この筋膜にもトリガーポイントが存在します。

トリガーポイントが原因で引きおこる症状は「MPS(筋膜性疼痛症候群)」と呼ばれ、筋肉痛とは異なる痛みや強いしびれが現れるのが特徴です。適切な治療を受け症状が和らぐ場合もありますが、複数回治療をしても状況が変わらないことがあります。その場合は、脳神経や関節リウマチ、運動器の病気などが関係しているため、早めに医師の診断を受けましょう。

トリガーポイントの歴史

西洋では、筋骨格系の痛みに関する研究が昔から行われてきました。1938年、イギリスのカレッジホスピタル大学の臨床研究部長である、Thomas Lewis氏が関連痛の報告を出しています。

また、John Kellgren氏は、筋肉内へ高張食塩水を注入することで、筋肉や他の箇所に痛みが感じる旨をつづりました。その他にも、関連痛が引き起こす部位「トリガーポイント」を発見しています。1988年にはアメリカ合衆国元大統領ジョン・F・ケネディの主治医と共同研究者の医師が、MPS(筋膜性疼痛症候群)の概念を提唱しました。

これまで、関連痛の治療は患者の反応に重きを置いていたため、効果が定まっていませんでした。しかし、今はエコー画像を使ったトリガーポイントの治療が実施され、筋膜の状態が把握できるようになってきました。MPS研究会の啓蒙活動により、トリガーポイントの治療を行う病院も増えています。

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