リンパ療法学院監修 リンパマッサージ師として第二の人生を切り開く人へ
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現代の日本社会は現在、超高齢社会に突入しています。人生100年時代に向けて、単なる長寿だけではなく、「健康寿命」を維持していくことがますます重要視されていくでしょう。そして、同時にストレスなどを抱えている方も増加していて、中高年層においても健康について考える方も増加しています。そのような時代に、リンパマッサージを学ぶことは、自分や家族の健康はもちろん、社会にも貢献できる可能性があります。しかし、忘れてはならないのは、リンパマッサージは「人間」を相手にしているということです。そのため、健康に少なからず影響を与えることになりますから、人の身体の構造についての知識は欠かせないものとなるのです。リンパマッサージ師を目指すなら、まずは、今回ご紹介するごく初歩的な体の仕組みを理解しておきましょう。
普段はあまり意識することがない「骨」。成人の骨は分類すると206個となり、それぞれ形状が違う骨で構成されています。骨と骨の間には関節が存在して いて、その周囲には靭帯があり補強され、さらにその周囲には筋肉が存在します。
骨の形状は大きく4つに分類されています。頭蓋骨や肩甲骨などの薄い板状の骨を「扁平骨(へんぺいこつ)」といいます。椎骨や下顎などの骨は不規則な形状をしているため、「不規則骨」と呼ばれています。手や足を構成する大きな骨は「長管骨」といい、ヒトの骨で一番大きいものは大腿骨(だいたいこつ)となります。そして、最後に手や足の指など、小さな骨を「短骨」といいます。骨といってもさまざまな骨があり、大きく分類されます。また、我々ヒトの骨は思った以上に多くの機能を持っています。大まかに力学的な機能と代謝的な機能に分かれますので、それぞれ解説していきましょう。
力学的な機能はさらに、3つに分類することができます。まずひとつ目は、身体を支持する機能です。これを「骨格」といいます。ヒトは骨格と骨格筋という筋肉によって、動くことができます。骨格筋は約680ほどあり、骨格と骨格筋は連動しています。一方、骨同士もつながっていて、お互いに関節によって可動する仕組みになっています。稼働しない骨の連結は「骨結合」といいます。骨同士の連結には、「繊維性の連結」と「軟骨による連結」があります。「繊維性の連結」は、強靭な靭帯による結合、頭蓋骨など扁平骨が膠原線維束によって連結している縫合、歯の根元である歯根と顎骨の一部である歯槽骨が連結する釘植(ていしょく)があります。「軟骨による連結」では、軟骨結合と繊維軟骨結合があります。また、関節での結合では、「滑膜性の連結」といわれています。
2つ目の力学的機能は「運動」です。骨は「腱」によって骨格筋と結合していますから、筋肉が動くことに付随して骨も可動する仕組みとなっています。ヒトの身体で最大の腱はアキレス腱となっています。
3つ目の機能としては「保護」があります。ヒトの内臓は非常に衝撃に弱いため、骨格による保護は不可欠です。例えば、脳は頭蓋骨に、心臓や肺などは肋骨によって保護されています。骨格がない腹部などは、筋肉や脂肪といった組織に保護されています。
骨の主な成分は、リン酸カルシウムです。哺乳類にとってカルシウムは必須のものですから、骨はこの調節器官としての役割も担っているといわれています。私たちの細胞一つ一つにはカルシウムが必要で、血液中には一定量のカルシウムがあって、細胞に供給されています。しかし、血液中のカルシウムが少なくなると、骨に貯蔵されたカルシウムを放出して補うシステムとなっているのです。もちろん、骨からカルシウムを放出してしまうと、骨がもろくなるので骨折しやすい体になってしまいます。
ヒトの細胞は、常に一定のサイクルで入れ替わっています。例えば、肌も古い角質が剥がれて、新しいものに入れ替わります。それと同様に骨も一定のサイクルで、新しい骨に入れ替わっているのです。そのサイクルを担っているのが、「破骨細胞」と「骨芽細胞」です。
「破骨細胞」とは、文字通り骨を壊してしまう細胞のことです。一見すると、悪い働きをするようにも思えますが、ヒトの身体には不可欠なものです。骨が古くなったと察知されると、ヒトはさまざまなホルモンを出します。破骨細胞は、このホルモンに誘発されて、古くなった骨を壊す役割を持っています。古い骨のカルシウムやコラーゲンを酸や酵素で溶かし、溶けたカルシウムは再び血管を通り体内へと運ばれていきます。そして、新しい骨をつくる役割を持つのが、「骨芽細胞」です。骨芽細胞は、骨の元となるコラーゲンをつくり出します。このコラーゲンに血液中にあるカルシウムが付着することによって、新たな骨となります。通常では、この「破骨細胞」と「骨芽細胞」がバランスよく働きますが、加齢など、さまざまな理由によって、バランスが崩れてしまうこともあります。骨がもろくなる状態を骨粗鬆症といいます。
股関節は、ヒトが歩くときに非常に重要な役割を担っています。身体のなかで最も大きな大腿骨と骨盤をつないでいます。基本的な構造としては、大腿骨の先端にあるボールのようなかたちをした「大腿骨頭」と骨盤の方でそれを受け止めるくぼみ「臼蓋」が組み合わさっています。関節の種類でいえば、肩関節と同様の「球関節」に属しています。正常な股関節では、骨盤のくぼんだ部分「寛骨臼」が大腿骨頭の5分の4程度を包み込んでいますので、安定して歩行することができます。重要な働きをする股関節ですが、股関節には大きな荷重がかかりやすいのが特徴です。普通に歩くだけでも、体重3倍から4倍の荷重がかかるといわれています。その分、股関節全体を強靭な腱や筋肉が覆っていますので、柔軟に動かすことができますが加齢とともに機能が衰えてくると、痛みを感じる人もでてきます。
前述したとおり、股関節には大きな負荷がかかります。また、歩くために重要な部分ですから、一生使い続ける部分でもあります。そのため、股関節には身体を安定させて、歩行を続けられるような保護機能が見られます。まず、股関節全体は、「関節包」という袋のような組織に包まれています。関節包のなかには、「滑膜」という組織があり、「滑液」という潤滑油のような役割を果たすものを供給しています。そして、大腿骨頭と寛骨臼 は、表面が「軟骨」で覆われています。軟骨は関節が動くときにぶつかり合いや摩擦を防ぐ役割を持っている骨です。通常は3ミリから5ミリ程度と薄く、60%から80%が水分で占められています。そのほかの部分は「軟骨基質」と呼ばれ、コラーゲンやヒアルロン酸やコンドロイチンを含むプロテオグリカンという物質でできています。
股関節には多くの筋肉があり、動きを相互に補助しあっています。主な筋肉は以下のように分類されています。
神経というと、痛みに関連したものはもちろんですが、ヒトの活動や代謝に必要なホルモンを分泌したり、身体を動かしたりと、すべてをコントロールする役割を担っています。微弱な電気信号をやり取りして、情報を伝達しています。この伝達方法を分子レベルで説明すると、刺激を受けた神経細胞が活動電位(一過性の電位上昇)を生じさせ、アセチルコリンなどの神経伝達物質を形成します。その物質が細胞間の間隙から受容体に情報を伝達することになるのです。このような「神経系」と呼ばれるものは、「中枢神経」と「末梢神経」に大別されています。
脳から脊髄で構成される神経です。後ほど説明する末梢神経から得た情報を統括して判断する役割を持っています。例えば、歩行中に正面から自転車が来たとします。その情報を視神経から受け取り、すぐさまどのように自転車を回避するかを判断して、筋肉に司令を出して実際に行動するということをしています。
脳や脊髄から全身に伸びているすべての神経を「末梢神経」といいます。末梢神経は、体性神経と自律神経で構成されています。体性神経は、身体が感じた刺激を脳に伝えて、身体をコントロールする神経のことです。痛みや熱さなどを感知する知覚神経と、実際に身体を動かすための運動神経に分けられます。また、心臓の拍動など、自分の意志と関係なく身体を動かす「自律神経」も末梢神経のひとつで、中枢神経によって制御されています。
脊髄は、背骨のなか、脊柱管にあります。「頚神経」、「胸神経」、「腰神経」、「仙骨神経」、「尾神経」に分けられ、そのなかでさらに神経の場所が分かれています。脊髄の断面は、「灰白質」と言われる中心に末梢神経がつながっていて、情報の交換がおこなわれています。末梢神経はそれぞれの部位で支配する皮膚領域があり、痛みなどの部位でどの神経につながっているかがわかります。主な神経叢は以下のとおりです。
骨格筋は、体を動かすために重要な筋肉のひとつです。腕や足など、可動部にあり骨や腱などとつながっています。「ミオシン」と「アクチン」という太さが異なる2種類のフィラメントからできています。このフィラメントが互い違いに配列され、「横紋構造」を成し、「筋原線維」をつくり、そのまとまりが筋繊維、その集まりが「筋束」と呼ばれています。骨格筋はこの筋束が束になっているもので、「筋膜」によって束ねられています。骨格筋は随意筋に分類されて、不随意筋とは異なり意思によって動かすことが出来るものです。
骨格筋は中枢神経からの司令によって動きます。司令があると、アセチルコリンという物質が放出されて、シナプス間隙から筋繊維の受容体へ作用します。すると、筋肉が収縮するときには太いフィラメントであるミオシンが、細いフィラメントであるアクチンの間に入り込み収縮を起こします。アセチルコリンの放出が途絶えれば、筋肉は弛緩します。筋肉の動きは、これらの現象が繰り返されて起こっているのです。
腱とは、コラーゲンでできた結合組織が束になった線維性の帯です。シャーピー線維(貫通線維)によって骨に強固につながっていて、シャーピー線維は、骨膜を貫通して骨の外側につながっています。つまり、骨と筋肉を強固に結びつけつ組織ということです。棒状の形状と薄く広がった形状のものがあり、比較的硬い結合組織でできているため、強靭ですが、伸縮性がないため、大きな力がかかると断裂することがあります。よく知られるのが、「アキレス腱が切れた」という現象で、身体の中で最大の腱であるアキレス腱が断裂したということです。骨格筋と腱は密接に関わっているものであり、約600種類ある骨格筋は細かく分類されています。
筋肉の大きな役割としては、「体を動かす働き」があります。また、「恒常性(ホメオスタシス)」に関して、体温を生み出す働きをしています。筋肉の種類としては、大きく横紋筋、心筋、平滑筋に分類でき、横紋筋以外は自分の意志で動かせない不随意筋です。これらの筋肉の仕組みとリンパの関係について紹介します。
神経には多くく分けて2種類あります。まず、人間の身体中に張り巡らされているネットワークで「末梢神経」と呼びます。そしてそのネットワークから集められた情報を処理していくのが「中枢神経」です。これらが連携してバランスを保っているのです。神経の仕組みを知っておくことで、よりリラックス効果の期待できるリンパマッサージが可能になります。神経の仕組みについて詳しく知りましょう。
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