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リンパマッサージと女性ホルモンについて

女性ホルモンの種類

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンは、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類からなり、ステロイドホルモンの一種。一般的にはエストロジェンや卵胞ホルモン、または女性ホルモンと呼ばれています。

女性らしいからだ作りを助けるホルモンであり、思春期の乳房の成長や子宮・膣の発育などを促し、女性ならではの丸みをおびた体つきへと変えていくのがエストロゲンです。

分泌量が増える12歳前後になると女性は初潮を迎え、閉経まで、生理の周期ごとに分泌量の増減を繰り返します。

またエストロゲンはステロイドホルモンの一種で、その働きが多岐にわたっていることから、その解明にはまだ時間がかかりそうだと言われています。

一般的に良く知られているのは、乳腺細胞の増殖促進、卵巣排卵制御、脂質代謝制御、インスリン作用、血液凝固作用、皮膚薄化、動脈硬化の抑制などですが、近年の研究では心臓の保護効果も発見されており、心筋梗塞などの心疾患を防ぐ効果があるのではないかと考えられているそうです。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンは、ステロイドホルモンの1種。主に黄体で作られるため、一般的には黄体ホルモンと呼ばれています。

成人女性では卵巣の黄体から分泌され、主な働きは、女性の体(特に子宮)を妊娠できる状態に変化させる働きがあります。また、妊娠が起こった場合には、出産までの間、妊娠を維持させる大切な役割を果たしています。

またプロゲステロンは、ジェスタージェンという、子宮内膜に着床性増殖を引き起こす物質のなかでも代表的な物質として知られ、不妊治療においてプロゲステロンが足りないと判断された場合には、子宮内膜の増殖や肥厚を促すために薬として投与されることもあります。

女性ホルモンが乱れるとどうなる?

生理不順

成人女性の生理周期は25~45日が通常で、出血がある期間は3~7日とされていますが、この周期が乱れたり、出血量が変化したりすることを生理不順と言います。

普段は、エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが、月経周期の中でバランスを正常に保ちながら交互に増減を繰り返していることで生理も周期的に繰り返されています。しかし、ホルモンの分泌は脳や神経からの指令でコントロールされているため、強いストレスがかかったり、睡眠不足や不規則な生活が続いたりすることでバランスが乱れてしまい、生理不順になります。

生理痛・不正出血・PMS

女性ホルモンの中には、子宮を収縮させたり子宮への血流を減少させ子宮内の神経を痛みに敏感にさせたりする作用をするものもあります。ホルモンバランスの乱れから、こうした物質の分泌量が多くなり痛みとなって現れることもあります。

こうしたホルモンバランスが乱れによって子宮内膜が刺激され、子宮内膜が剥がれ不正出血(生理ではない出血)を引き起こすこともあります。

また、生理の1~2週間前に起こる体調不良PMS(月経前症候群)も、ストレスが多い方や、几帳面な方がなりやすいといわれているように、ストレスなどからくるホルモンバランスの乱れが原因ではないかと言われています。しかし、本当の原因は、まだはっきりとわかっていません。一説によると、排卵後に訪れる黄体期に分泌される女性ホルモンの急激な変動に対し、脳の中枢(視床下部)が対応しきれなくなることで、PMSのさまざまな不調が起こるのではないかと考えられているそうです。

生理痛に限らず、痛みには個人差がありますが、生理時の下腹部や腰、背中などの痛みが強く生活に支障をきたすような場合は、何らかの疾患が原因かもしれませんので、医師の診断を受けた方が良いでしょう。

自律神経失調症

ホルモンバランスの乱れが原因でおこる自律神経失調症の症状には、めまいやふらつき、動悸、不眠、倦怠感、頭痛といった多様な症状があります。自律神経は全身の器官をコントロールしているため、そのバランスが崩れてしまうと、さまざまな症状が現れやすくなります。特に更年期では女性ホルモンの分泌が減少するため、自律神経の乱れにつながりやすく、ほてりやめまいなどの不調も現れやすくなります。

更年期障害

更年期に現れるさまざまな症状の中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を更年期障害と言います。月経が来ない状態が12か月以上続き1年前を振り返って閉経としていますが、閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を更年期と言います。更年期障害の特徴は症状が多彩なことです。気分の落ち込みや意欲の低下、イライラや不眠などの精神面での症状はよく聞かれることでしょう。その他には体に現れる症状として、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗などがあり、さらには頭痛や肩こりなどの症状が出る人も多いようです。

肌荒れ・ニキビ

肌荒れやニキビの原因はいろいろな原因が複雑に絡み合っていますが、思春期にできるニキビや生理の前にできるニキビには、ホルモンバランスの乱れが関係しています。

思春期にニキビができやすいのは、成長期でホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が増えることが原因です。

生理前にできるニキビは、毛穴のまわりの皮膚を厚くする⻩体ホルモンも同時に活発になり、バランスが崩れから毛穴が詰まりやすい状態になってしまいます。さらに肌の健康を保つ女性ホルモンのエストロゲンもうまく作用せず、肌が乾燥気味になるため、古い角質が毛穴にたまりニキビが発症しやすくなります。

便秘

多くの人が悩まされている生理前の便秘は、生理周期に伴う女性ホルモンのバランスの変化が大きく関係していると言われています。受精卵を着床させやすくする黄体ホルモンには妊娠の状態を維持する働きがあり、さまざまなものを体内にため込みやすくすると同時に、腸の動きを鈍らせるように作用することから便秘になりやすくなるのです。さらに、この期間は交感神経が優位となった状態にあり、体が緊張することも生理前の便秘の一因のようです。

知っておきたい女性ホルモンのこと

女性ホルモンは年齢とともに低下する

女性ホルモンは年齢によって分泌量が変化します。特に影響が大きいといわれているエストロゲンの分泌が減少する更年期では「更年期障害」とよばれる不調変化に苦しむ女性も少なくありません。

女性の体にはリズムがあります。体調も気分も絶好調な時期があったかと思えば、理由も無くイライラする時期もある。女性なら誰でもが経験したことのある、こうしたリズムを作り出しているのが女性ホルモンの正体です。女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、女性らしさを作るホルモンであり、肌の美しさや生き生きとした毎日をサポートする大切なホルモンです。その反面、思春期になり月経が始まると、月経不順や月経困難症といった月経に関するトラブルを起こす原因になり、性成熟期になると、子宮内膜症や子宮筋腫といった女性特有の疾患としてあらわれることもあります。

更に、卵巣の働きが急激に低下することでエストロゲンの分泌が減少する更年期では更年期障害とよばれる不調に影響し、老年期を迎える頃にはエストロゲンで守られていた肝臓や血管、皮ふなどのトラブルや骨粗しょう症のような病気のリスクが高まることなどが知られています。

リンパマッサージで女性ホルモンの働きをサポートしよう

リンパマッサージは、リンパの流れを改善し溜まった老廃物を排出しやすくします。

リンパマッサージの大きなメリットはリンパの流れを良くすることですが、マッサージによってリンパの流れだけでなく、血行も良くなり体内の循環が整うといわれています。

リンパは髪の毛のように細い毛細リンパ管網という細い管から始まり、リンパ管、リンパ節を経て胸管という太いリンパ管に合流し最終的に静脈に合流します。

しかし、リンパ管は非常に細いので、あまり体を動かさない生活をしていたり、乱れた食生活などを続けていると、すぐにリンパ液の流れが滞り老廃物が溜まってしまい、むくみや体の不調の原因になるのです。

リンパマッサージは、皮膚組織に多く分布するリンパ管を刺激し、リンパの流れを改善することで溜まった老廃物を排出しやすくするものです。

リンパマッサージで体を整えて女性ホルモンの働きを助ける

リンパマッサージで皮膚や筋肉に刺激を与えるとリンパの流れが改善し、溜まった老廃物が排出され、むくみが解消されたり体調が改善したりすることもあります。また、リンパの流れが良くなることで自律神経が整う効果も期待できます。

この自律神経が整うことで女性ホルモンをはじめ、さまざまなホルモンバランスが改善され気持ちが明るくなる人も多くいます。

例えば、更年期のさまざまな体の不調は、女性ホルモンの急激な分泌量低下による自律神経の乱れで起こりますから、自分の意志ではコントロールのできない自律神経をリンパマッサージで調整することは女性ホルモンの働きを助けることにもつながります。

リンパマッサージで期待できるその他の効果

・むくみがすっきりする

リンパの流れがよくなることで、細胞が抱え込んでいる余分な水分がとれるので、むくみが減り顔や体のラインがスッキリする効果が期待できます。廃物を効率よく排泄するために、野菜をしっかりとるなどバランスの良い食事を心掛けましょう。

・代謝アップをサポートする

1日の消費エネルギーの60%以上が基礎代謝だと言われています。ダイエットや運動をしてもなかなか痩せないという人は、基礎代謝が落ちているのかもしれません。リンパマッサージで老廃物が排泄され細胞の代謝が活発になれば、痩せやすくなる効果が期待できます。

リンパマッサージの効果をより高めるために、体を温めた状態で行うと効果的と言われています。

・肩こり・腰痛へのアプローチ

運動不足やデスクワークなどで血流や老廃物が滞ることが、肩こりや腰痛の原因になることはよく知られていますが、リンパマッサージをすると老廃物が排出されて血行が良くなるので、肩こりや腰痛の解消が期待できます。老廃物を流しやすくするために、マッサージの前後で水分をとるようにしましょう。

・冷えへのアプローチ

女性に多い冷えは、血液やリンパの流れが悪くなって、毛細血管が細くなることで起こるといわれています。

リンパマッサージをするとで、細くなっていた毛細血管にも血液が流れるようになり、冷えが改善されることが期待できます。

冷えを感じた時にすぐにでもリンパマッサージをすることで、リンパが長時間滞ることを防ぎ、日常的に冷えにくい体へと整えやすくなります。

女性ホルモンのバランスを整える方法

女性ホルモンバランスを整えるには、日頃の生活習慣を見直す必要があります。例えば、食事。女性ホルモンを作るのに大切なビタミンEやB6を摂るように心がけましょう。できればサプリメントではなく、食事から摂るようにしましょう。バランスの整った食事をとれば、おのずと女性ホルモンの分泌に必要な栄養素を補うことができます。次に運動。運動にはさまざまな効果があります。自律神経の活性化やホルモンバランスの調整などを運動によって整えることができます。運動といっても、激しいスポーツをする必要はありません。ウォーキングや散歩など、適度に汗がでる運動をすればホルモンバランスの調整という点で十分です。そしてストレス解消。ストレスがたまるとホルモンバランスが乱れるだけでなく、体と心にさまざまな影響を及ぼします。ストレス解消のために、リフレッシュすることも大事です。アロマをつける、お風呂にゆっくりつかる、泣ける映画をみるなどご自身に合ったストレスの解消方法を見つけましょう。とくに、リンパマッサージといったボディメンテナンスはホルモンを整えるために役立てることができます。

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